家に帰ればブラウン管テレビの様な iMac(ブルー) を立ち上げる、そんなネット幼稚園児レベルの僕。
(ちなみにiMacは京都MUSEにていまだ可動中)
ある日、ハンドルネーム「モガ」さんを見つけ
恐る恐るキーボードを打つ
「はじめまして、モガさんってもしかしてMOGA THE ¥5の方ですか?」
って、そしたら
「知ってる人いるんや!?」的なテンションで返信…
僕は一息ついて棚から「ハ•ル•カ•カ•ナ•タ•」を取り出し
レコードプレーヤーの針を落とした。
相手はドラムの西谷さんでした。
そこから少しずつ会話を重ね
無謀にもウーピーズでの「自身のライブを見に来て欲しい。」なんてお願いをした。
西谷さんは足を運んでくれ、ステッカー等のおみやげも貰ったな…。
話して行くと家もそんなに遠くもなく、よく呑みに出ている…と。
「また連れてってください!」
と言うと本当に誘ってくれた。
それからは本当に呑みに行きまくった。
多い時は下手したら週4くらいで一緒に連れてってもらったかもしれない。
知らないお店、はじめて聞く世界感、音楽の話、色々な出会い、本当に刺激的でした。
(一晩テキーラショットのみ って一夜があったのですが…帰れはしましたがファンキーでした)
たまに後輩の赤士呼んだりしたり、俺の知り合いの店も紹介したり…
そもそも、そんなにライブの本数をするバントではないのですが関西圏のモガのライブに行く様になった。
ある日、「名古屋まで運転手伝ってや」と。。。
二つ返事で行った。
そのまま、ヌルヌルとモガのライブにベッタリ連れてって貰える様になった。
上の世代に同行する事により、いままで知らなかったバンドを沢山観れたし、話せて、非常に刺激しかなかった。
東京ではいつもお客さんはパンパン、みんな熱唱。
なによりアーティストのファンや繋がりの多さに驚いた。
何故こんなにこの話をするか
モガとの出会いで人生が変わったと言うのは大げさではない。
関西でこんなに刺激があるんだ!と
まだまだ世界が広がる!
そう思えたから、関東行きをやめたのであります。
いつくらいだったか…高速道路を移動中
ハイエースの二列目に俺とVoのエスカルゴ氏 …
なんだかんだ、話してるうちに Duble Boggys の話になった。
「高校の先輩が ボギーズブギーがきこえる をイベントでよくかけてて、
知った時には解散してて…エッさんとか同世代じゃないんすか?」
的な。。。
返ってきた返事が
「それ、俺や」
でした。
ハッキリ言って鬼失礼な話なんやけどね…
車中で思いきり叫びましたね。
さらにギター取り出して弾き語りで ボギーズブギー を歌ってくれた…
ただただ泣きました。
忘れはしないぜ ボギーの歌声が恋しくて
あぁ今日もまたお前のチャンネルを回すのさ
ある日、渋谷GIG-ANTICで強面のドレッドな人が来た。
当時ピザオブデスに居たOKBだった。
その日のライブは悲惨でエッさんはベロベロ
モガはもともと曲順を決めない。
ライブ中にいきなりイントロ弾いたり、曲名をコールしたりするのだが
酔い過ぎて同じ曲を2回演しようとしたり…
そして、同じ曲名を3回目にコールした時に西谷さんがエッさんにスティックを投げつけた…怖かった。笑
でも、OKBは「こんなバントまだ居たんだ!」ってテンション上がってたご様子。
さてそんな日々の中、西谷さんから一本の電話が鳴った
「ピザから出さへんか?と言われてるんやけど、ヤマはどう思う」と。
変な話、ピザからの話より
俺に相談をしてくれた事、これが本当に本当に嬉しかった。
俺は俺の思う事を言った
「モガが多くの人に知って貰えるいい機会だと思う。ただ、モガのモガらしいスタンスや人間性は変わって欲しくない」
的な。
メンバーは話合ってリリースを決めました。
PIZZA OF DEATH RECORDS がハイスタ以外で抱えるアーティストの第一弾でした。
大阪のバントなので東京でライブのあるタイミングでピザと契約でした。
前日のライブは 新宿LOFT 超強烈なメンツ
物販を任されるも envy のライブに感動しまくり、涙ながらに物販に戻りBaの坂口さんに激怒される。
そりゃそうだ、任されてんだもん。空けちゃいかん。
翌日、横山さんとOKBとメンバーで真面目なお話。
俺は別席。
横山さんが「彼はいいの?」って言っているのが聞こえた。
坂口さんが「こうこうこうやしええねん、ほんまやったら一緒で良かったんやけどな」って…
めちゃくちゃ反省した。
自分の行動で完全に損をした。
そんな事、何度もあるけど、貴重は話を聞ける またとない機会を逃した日でもある。
これを機にモガはしっかりと俺をローディーとして扱って線を引こう。
と言う事でお給料を貰える様になった。
それは同時に俺自身の責任感にも繋がったし色々勉強になった。
ここから約10年モガと歩む事になる。
その話はまた少し後で…