山田昌記:6

さて、ライブに行きまくっていた…とはいえ

当時、情報を得るのがまず大変。

インディーズの事を取り上げる雑誌なんて Doll と EATmag くらいだった。。。

Doll は、今はなきVirgin recordとかでも買えるくらいにそこそこ流通しておりましたが、EATはまぁ無い

以前紹介したAVISレコードに5冊くらい入荷される程度だったと思う、それを発売日に買いに行くわけですよ!

山科くんだりから四条まで…。

Dollは比較的海外アーティストを取り上げがちなので、俺は実際のところ「読んでおいた方がよい」の精神で読んでましたが

EATは本当に隅から隅まで情報を求めて読んでましたねー

情報がないってのはなかなかいいですよ?

「どんなバンドなんやろ?」ってまずなりますわね

ないのは情報だけでもない、音源も全然ない、まずリリースがないから。

リリース情報なんて本当にニュースですよ!

「お!あのバンドが出すらしい!ヤバい!」

まぁヤバいかどうかも聞いてもないのにね。。。

しかし、リリースが決まっても京都に入荷されるかなんてわからない。

ならば予約!と店舗に行ってもお店にも情報がなく入荷未定とか、インディーズは扱ってないとかもたまにありました。

そしてそして リリース=ツアー みたいな印象もあるかもしれませんが、んな事ぁない

関西にこないのだ!

ホームページなんてないからね?

雑誌のリリース広告の片隅にあるスケジュール…5本くらいですよ?(それで関東の地名とライブハウス名覚えました)

 

情報ない

リリースない

音源ない

ライブない

 

そんな時代。

そんな中、チラホラ関西にバンドがくるようになった

「これ見逃したらいつ来るかわからん!」と。。。

 

前回書いた SUPER STUPID レコ発京都、この日配られたフライヤーに興奮。

レコ発大坂編は、SUPER STUPID / COKEHEAD HIPSTARS / BACK DROP BOMB

「まじかー!バックドロップ観れるぞー!」

てなわけで、大阪CLUB QUATROへ

この日のバックドロップ終了後、何を思ったか楽屋へ突入し、アホ面下げて

「SSとCOKEは京都で観たんですけど、BDBは大阪しか来ないので、今日はBDB観に来ました!」

とか伝えに行った。そしたらマサくんが喜んでくれてステッカー山盛りくれたな…(真似しちゃダメよ?楽屋はダメ!)

そして終演して間もなく「打ち上げいこうよ」と。。。

いや、後先考えず「いくいくー!」言うて…いきました。

この日、BDBメンバー、COKEHEADコバさん、カズキくん、SSジャッキーさん、FUJI ROCK FES主催のSMASHノリさん、そして 現在、東北ライブハウス大作戦 総指揮のSPCの西片さんと仲良く…は、おこがましい…お近づきになれました。…たしか。

 

この頃、この人らと知り合って俺はどうしたかったんだろうね…

 

で、高校生の僕は打ち上げが終わって大阪の街で途方に暮れる…

しかし脳内はホクホクしておる、苦もなく始発を待ち帰京。

「バンドと話すなら、メンバーを深く知るなら、打ち上げだ!」

と言う結論に至る。

 

その頃、山田少年はとうとうバンドを始めることになる。

 

 

 

 

 

コピーバンドを…