ブログ、読み返してみました。
俺的には面白い。
だって俺の話だし…笑
今回はモガのツアーの話を少ししようかな、と。
モガザファイブエン のレコ発ツアーに全箇所スタッフとして付いて行ける事になった。
少しみなさんの想像と違うのは2ヶ月出っぱなし…
とか そんなんではないパターンであること。
モガは三人全員がガッチリ仕事をしています。
むしろ仕事の方が好きな人もいます。
バンド活動は土日限定
練習スタジオも土日
レコーディングも土日
ライブも…そしてもちろんツアーも土日。
そう土日のみで、北は北海道から南は鹿児島まで…約一年間かけてのツアーでした。
ツアー前に当時のPIZZA OF DEATH所属 OKBと色々話をした。
スタッフとして すべき事、出来る事、注意点、コツ等…もちろん経験しなきゃわからない事がほとんどだった。
その時にOKBに言われて 一番に気が引き締まった一言は
「なんか面倒だったら、ピザオブデスの山田です。って言っていいよ」だった。
色々な人とのやりとりの中で社名を伝える事の有利さを使っていいよ?と。
同時に俺はそう言ってくれた事への感謝と責任を噛み締めましたね。かなり。
ツアー中、俺がピザを名乗る事はありませんでしたがOKBがそう言ってくれた事への自信も少々ありましたよ、やっぱり。。。
全国津々浦々、色々な町、色々な人、色々な音 刺激的なツアーでした。
ちなみにモガはカーナビを使用せず地図を駆使するためかなり地図の見方が上手くなりました。笑
事前に各ライブハウスに電話で連絡し周辺地図やタイムテーブルを貰いファイリング。
みんなで車移動しライブハウスに到着
真っ先に面通しし、挨拶。
搬入許可を貰い、搬入。
タイムテーブルを再度確認しリハーサルプラン二ング。
前後する場合もあるがメンバーとともに機材を準備
ドラム周り、アンプ類の配線等、そして 弦楽器の弦張り
ステージへのセッティング後リハーサル開始。
メンバーの立ち位置からモニター位置変更
まず俺の思うモガのバランスに持っていく。
ギターボーカルのエッさんは声が聞こえた方が良い。
声をしっかり上げつつも、本番になるとピッキング圧が上がるので本人が思うよりもギターの歪みは少し下げめ…
でも、ギターの音はしっかり浴びつつ声が聞こえる音作り。
ベースの坂口さんはリズムを中心に楽器を浴びまくりたい人、声以外をほぼ全開で上げた。
ドラムの西谷さんは全体をまんべんなく聞く人
本人とやりとりをして箱によっての微妙な変化を微調整。
中音がオッケーなら次は外音だ。
外に出て箱の特性を予測したりライブハウスのスタッフさんにクセを聞いたり、当日の集客の数なんかも聞きながらPAさんにモガの理想を伝える。
毎度毎度 PAさんが同行ではなかったので現地PAさんと とにかくやりとりはした。
求めるのはとにかく迫力。
とにかく迫力が必要なのにボーカルの声、言葉が耳に入らないと嫌だった。
それでいて楽器と声の分離感を感じると更に嫌だった。笑
そのうまいバランスを探しまくる。
箱によっては右に立つとギターしか、左に立つとベースしか…みたいな場所もありシロートの発想でスピーカーの出音を左右逆にして上手くいったりもした。
メンバーはやりにくくても外をバッチリにして
「外は大丈夫だから!」ってやってもらった事もあった。笑
PAさんも色々試してくれる、上手く着地した時に
「何をどう触りました?」って対処方も覚えたり…。
そんなこんなをしながらガムテープを千切って千切って、立ち位置やらアンプ位置やらを印付けリハーサル終了。
次に楽屋整理である。
バンドの機材をいかにコンパクトに収納するか。
楽屋は全バンドが使う、邪魔にならぬように、かつ円滑にセッティング出来るように整理、並べ替えをする。
そしてオープン時間等を告げ、ご当地飯!
オープンには戻り物販。
本番前にメンバーに声をかけつつ準備、本番!的な…
ギターの弦が切れたりしたら約一曲で弦を張り替えるのを目標にしていたが
如何せん そういう時ほど一分そこらの曲を演らはる。
(モガは当初曲順を決めないので思いつきで曲を演る)
焦りと燃えのなか張り替えたもんです。笑
必ず打ち上げに出て移動。
ほぼこんな土日でした。楽しかったな。うん。
これが俺の思うバンドスタッフの仕事です。はい。
100%完璧ではなかったしメンバーにももちろんいっぱい動いて貰った、チーム感。
そういえば日曜日が新潟公演ってのを控えた金曜日に現地が大雪で車は無理だ
って事で新幹線移動になった、経費問題により俺は京都残りになった。
メンバーは必要最小限の楽器を手に土曜の公演を…
土曜の夜に新潟の雪がなくなった事を知った俺はメンバーに連絡を取り
「行かせて欲しい」と申し出て西宮に機材車を取りに行き一人新潟に爆走
新幹線到着時間に新潟駅にて合流。ってな日もあったな…懐
演奏中にネジの緩んだハイハットを西谷さんの左足とのコンビネーションで閉め直すのは日常でしたが
AIRJAM2000 では、本番中にドラムのビーターが飛んで行き演奏中に西谷さんの足下に這って入って直したのもいい経験。
現 椎名林檎等のローディーをしてる誠くんは演奏中のギターの弦を張り替える強者ですが、その域は無理でした。笑
演奏中のF.I.BのJJのギターのチューニングは直したことあるけど。。。
…モガのツアー話のつもりがスタッフ業の話になってしもたな…。
ま、ええか。