山田昌記:26

番外編 〜ミタケオアシン〜

 

日々のブッキングの中で、イベントタイトルを付けている。

どこの箱もそうなんだろうけど…

「〇〇のツアー」ならそれが冠になる。

◎◎presents とかは、その人や箱の企画。みたいな感じで。。。

実際、その日にそのアーティストがライブすることに対しては変わり無いんですけどね

 

僕が若い頃は、「いつかは出たいイベント」っていうのがあった。

関西でいう RHYTHM RHYME & CORE / SKATERS NITE なんかはそうだった、何故憧れるか?

毎回毎回、違うメンツで行われるが刺激だらけだったから。

そこで出会うバンドがかっこいいから、知らないバンドでも安心感があった。そこに認められたかった。

そんな理由、関東で行われている LONDON NIGHT / MOSH BOYS とかもきっとそうなんだろう…ってボンヤリ思っていた。

 

と、いうか関東のイベントが関西まで名を轟かせるってすごいよな…

今、挙げたイベントはバンド数も多いし、オールナイトだったり今のイベントのイメージとはちょっと違うかもしれないですが…

DJが居てバンドが居て街のカルチャーがある。

バンドが作った音をDJも評価するし宣伝もする、街のブランドを身につけてステージに立つ

DJセレクトの音をショップで流す…なんかキレイにみんなで盛り上げてたよな…

 

今だとフェスに憧れる事が多そうですね。わかります。

でも、日々のライブハウスでの活動ありきだとも思うのです…が、今日はそこはナシで。

フェスがあかんってことが言いたいのではないです。決して!

 

 

さて、話は戻りますが…

このサイトに「ミタケオアシン」というボタンがあるのですが、僕自身が凄く大事にしているイベントです。

初めて、個人で、他店で、自分の意志で…とか細かい事はいっぱいあるのですが、すっごい大事なイベントなんです。

自分の中でもハードルの高いイベント…(意味わからんけど)

なんというか無駄打ちしたくない。というか…

 

※ここで、ちょっと話反れますが…

バンドの企画…まぁ最近減りましたけど…

ツアーでお世話になったり、頼まれたりで打つ事もあるかとは思うのですが

結構大事にした方がいいなってバンドに話をした事があります。

◎◎presents = ◎◎チョイス

なわけで、ぶっちゃけめっちゃダサイアーティストがバンバン出てたら そのイベントのイメージがそうなるわけで…

イベント打ったらお客さんの反応も気になるワケです。

むしろその箱のスタッフの意見とかも…

「◎◎よかったよ!」よりも「知らなかったけど△△良かった!」「□□また観たい!」とか

そっちを大事にして欲しいと言うか…。。。

いや、こんなん言うてるから仕事減るんですけどね。

 

 

さてさて、そんな僕も よし!やるぞ!

っつって、自分の目と耳と感性を信じ、踏み出した一歩

北海道から大阪まで、総勢15バンドからオッケーを頂いた。

この時、まだイベント名はない…

フライヤー作らなきゃー!と、イベントにも出てもらう MOGA THE ¥5 の西谷さんのお知り合いのお宅へ…

「イベント名は???」

って事で悩む悩む…いっぱい案はあったんだけど…

最終的に西谷さんがフと言ってくれた「ミタケオアシン」が耳についた。。。

 

文字で見て目に止まる

声に出してなんか口心地よい

意味がかっこいい

 

そんなもんです。笑

コンセプトを固めたのはこの初回のイベントを大赤字で終えて、そして意味をしっかり考え直してからなんですよね、実は。

※イベント内容はこのサイトのイベントページ参照

かつ、良ければ全部ググって下さい希望。

 

-私に繋がる全てに祝福を-

 

Aというバンドを僕は知っている

Bというバンドを僕は知っている

AとBは知らない、または対バンした事がない、する機会が無い

それぞれのお客さんもそういう感じ

そのキッカケが自分になれれば…

 

そんなイベントにしていこう!と。

そんなルール決めちゃったから逆に定期的にやる!って決めれなかった。

だから、自分のモチベーションがめっちゃ影響する。

しばらく打たなかったり、ガツガツやったり。。。

 

2回目の開催は2年後

3回目と4回目のスパンは4年…

 

でも、このイベントで初対バンだった 怒髪天 と BRAHMAN が今は家族ぐるみの仲だったりとか聞くと、凄い満足。

大好きな人の新規バンドの初来京なんかも結構打たせてもらっているし

出てくれたバンドはイベント名を何年経っても覚えていてくれたり…素直に嬉しい。

 

だからこそどんどん大事になる。

 

今年2015年は結構打たせて貰っている。

 

1月は BALZAC が出てくれた。

十代の頃に観に行っていたバンドだ

色んなライブ会場にいつもいるヤツがいた

まぁ向こうもそう思っていたらしいけど…

コバヤン、彼がBALZACのマネージャーになった事もあり、ツアー毎に使ってくれていた

いわゆるただただお世話になっている先輩バンド

「GATTACAに出て欲しい」

僕はそれしか言っていない、東京でしかする予定の無かったレコ発を京都でしてくれた。たまらん。

ウーピーズ時代同様、決して環境のいい箱ではないし

見栄えのいい箱ではない、でも二つ返事でやってくれた事に感謝でしかない。

「良い箱やん、また呼んでよ」って言ってくれた

 

2月は COKEHEAD HIPSTERS が出てくれた。

これまた十代から観に行きまくっていたバンド

まず復活してくれた事がうれしく、さらに復活に留まらず新曲もガツガツ作って動いている。かっこ良過ぎる。

オファーをするといつも前向きに決めてくれる

「次はレコ発で来たいな」って言ってくれた

 

3月は無理を言って日頃やっていない弾き語りのライブを HAWAIIAN6 の勇太、the band apart のライさん、dustbox の須賀ちゃんがしに来てくれた。

「おもしろい事がしたい」そんなオファー

ハワイアン も バンアパ もツアー中でその後ガタカに来る予定があったのに。だ。

「楽しかった!またやろうよ!」って言ってくれた

 

そして今月、NAMBA69 が来てくれる。

難波章浩という存在はやはり特別だ

Hi-STANDARD は何度も観に行った

いまこのシーンに居るのはハイスタを知ったから、これはオーバーな表現ではないし

ハイスタのおかげで本当に色々な音楽を知れた、ハイスタの対バンや REVENGE OF PIZZAMAN ってハイスタの企画ツアーのおかげ

(これは一方的に感じている、かっこいい人らが一緒に演るバンドはかっこいいに決まってるって思ってたし、そこに信頼を置いていた。一方的に)

そんな中、縁あってお近づきになれた(このブログのどれか参照)とはいえ、余裕で緊張する。

ハイスタが休止してしばらく…愛媛は松山の結婚式会場で再会した

「覚えてはりますか?」と、恐る恐る聞いた。

覚えていてくれてビールを注いでくれた…

なんだか普通に乾杯して飲んだビールなんだけど…

よくよく、よくよく考えたら震えた。

先日の大作戦の打ち上げで 百人くらいいる会場の中で俺を見つけてくれて二人で話させてもらった。

「ハイスタで京都に来た時って…」

俺が客として観に来ていた事も全てわかった上で、俺の意見や感想を聞いてくれた…いや、震えた。

そんな人が「山田がやってんでしょ?」

そんな理由で来てくれる。震える。

 

これは超個人的意見。

なにより NAMBA69 にハイスタを求める人も多々居ますが…それは無理でしょう?

ハイスタはハイスタであって、NAMBA69はNAMBA69だし。。。

すっげー前に進んだ楽曲だと思う、メロコアでもないしパンクでもない、やはり NAMBA69 っていうジャンルを確立してはると思う。

知らない新しいバンドを観た。

って気持ちで観て欲しい、やっぱり凄いと思う。

いないもん。

そんなバンドがLABRETと…京都にぶつけれるバンドが居て良かったとつくづく思う。

LABRETがNGだったら正直頭抱えていた。

逆に言うと京都バンドとしてはチャンスでしかないんですけどね。。。

そしてDJ:SHIM TATSUYAを入れた、若かりしライブに行き狂っていた世代が集まっている

このメンツなら十代の頃の、あのライブハウスの雰囲気が作れるかも? 

かも?です。

その雰囲気を知らない世代も多いでしょう?

そこは考えずに来て欲しいです。

ただ、流れる音楽や目の前のライブに何か感じて欲しいだけ、興味を持って、追って欲しいです。

気になる曲があればDJに直接聞いて下さい。

DJの役目です。チェケラ

 

 

そして9月

bluebeard / nim

この謎多きツーマンライブ

 

何故、ミタケオアシン なのか?


いまはもう知る人は俺ら世代や、EMO/POST ROCK等のバンドをやっている若者の伝説に近いバンドなんだろう、bluebeard は…

ブルビは同世代。

そして、まったく繋がりの無いバンドだった。

しかし、元SOBUTのシモン君の加入により ニヤリ とする。

 

初企画のミタケオアシンに話は戻る…

無謀極まりない俺は 好きなバンド にとにかく声をかけた

bluebeard もそのひとつ。

快くオッケーを貰い、当日も素晴らしいライブをみせてくれた。

しかし程なく、解散…

今となっては俺の知る限り後にも先にも関西はこの1発だけだったと思います。

俺には心残りがあった…

集客も悪く、俺自身もバタバタして大した挨拶も会話も交わせなかった…

その後、それぞれの活動が始まり、NAHT / AS MEIAS / The Yasuno N°5 Group なんかで再会したり…

でも、やはり悶々と…人に話たりする事もあったり…

そんな仲、bluebeard復活の知らせが流れて来た。

SNSって便利!

そりゃ思いますよ!来て欲しいな…って。。。

程なくして nim が STORM OF VOID と対バンだった…

メンバーが俺の話をしてくれたそうな…

「15年前の事がずっと引っかかってはる…」

と。

なんというか…本当に細かい感情や言葉を交わした。

nim を通して…。

 

これが面白い…直接はまだ話していないんだ。

なんとなく、なんとなくなんだけど 9/13 

この日に色々話するんだろうな。

いや、この日に話したいんだよな…って感じです。

(俺だけやったらどうしよう)

 

山田くんが居る 京都GATTACA で

あの日と同じ ミタケオアシン で

これからシーンを担ってくれるであろう nim と

 

京都で演りたい! 

 

そう言ってくれた。(nimを通して)

 

そして発表されてビックリの西日本唯一の公演…

ブルビの気持ちが本当に嬉しすぎて仕方がない。。。

 

観ておいた方がいい


迷ってるなら来た方がいい

 

時間を作って来た方がいい

 

それしか言えません。

 

 

あー、あの日行きたかった…

は、取り戻せないので。。。

俺も度々ありますもん…。。。

 

 

 

 

 

今回は ミタケオアシン という存在について…

 

文章の後半で 僕→俺 になったりしてますが、だんだんテンションが上がって来たからです。

 

あと、あくまで俺の個人的意見を書きなぐってるだけなので 様々な意見があるのもわかっております。